【愛】

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「いらっしゃいませ。」 「あ…あの、ここって店ですよね…?」 屋敷みたいな造りの為、店なのか心配みたいだ。 「そうですよ。どうぞ座ってください。」 客が座ると店の奥から声がした。 「いらっしゃい。」 相変わらず客の前なのに煙管を吸っている絶華がいた。 「なにか飲むかしら?」 「あ…紅茶をお願いします。」 「春飛、作って!」 「了解です。」 自分で作らないのかよ…と心の中でぼやきながら、紅茶を作る春飛。 「ねぇ…お客様?名前を聞いてもいいかしら?ちなみに私の名前は、望星絶華よ。」 「はい。篠崎マリカっていいます。」 自己紹介をしだす2人。 「春飛。春飛も名乗りなさい。」 「華丘春飛です。」 絶華の命令(?)に従う春飛。 「ところでマリカさん?」 俺の自己紹介は、結局無視かよ…と春飛は、またもや、心の中でぼやく。 「あなたは、【愛】をのぞむのね…」 そう言って妖艶に笑う絶華… 「な…なんで…?」 「見えたのよ…貴方の心が…。」
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