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「ん~??」
やけに真剣な俺の声にキョトンとする愛。
「彼氏の事、なんか隠してるだろ?」
「…!?」
言葉にならない様子の愛。
「なんにも♪」
愛は後ろに手を回して言った。
この行動パターンは、愛が嘘をつくときの体制。
「嘘ついてもわかるんだぞ?なぁ~に隠してるわけ?」
「…~ッ。」
なんでこんなに隠すんだ?
そういえば3ヶ月突破つってたよな?
「倦怠期だよな?なんかもめてるわけ?」
首を横に振る愛。
「………だって年上だし…」
年上?
「へぇー…何歳なの?」
「19…大学生なんだ……」
大学生かぁ。
「ん~、自慢の彼氏だな♪」
「うん♪…まぁ…ね…?」
「???」
なんでだ?
普通嬉しいとこだよな?
「どした?」
「…………ハァー…愁耶には隠せないね♪」
「当たり前だろ!」
「なんでー??美乃にはバレなかったんだよ?」
「…美乃は…なぁ…」
美乃は超がつく程鈍感なわけで…
「まぁ、鈍感だからね…あの子は♪」
「で?何隠してるんだ?」
「ん~…言わないとだよねー…」
「そうだなぁ。」
「あのね、実は…あー!!!言えない!!」
急に頭を抱える愛。
ビクっ
おいおいびっくりするだろ…
「言わなきゃわかんねぇじゃん!」
「そうだよねー…絶対びっくりしないでね?」
びっくり?
そういう系?
「あぁ…大丈夫…多分」
「あの~…」
愛がまさに言いかけた時だった。
「お待ちのお客様―??」
ビクっ
ちょうどいいタイミング(?)で店員に呼ばれた。
「お決まりのお品をどうぞ♪」
「…えっと、アップルパイと…紅茶…」
***
「お待たせ~☆」
コトっ
「あー♪遅かったねぇ!!」
「まあね☆」
愛が笑顔で答える。
そして2人は、マックをほうばる。
「愁耶~?何頼んだの?」
「ん~♪チーズバーガー☆」
実は、俺はチーズバーガーが死ぬほど大好きな男である♪ワラ
そして3人はそのあと適当に店舗を見て帰った。
あ…
そういえば、結局何隠してるか聞いてねぇじゃん…
俺は、少しモヤモヤしながらも眠りについた。
そして、愛の秘密は、もう少しあとにダイナミックに発表されるのです…☆
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