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*愁耶side*
驚いた。
美乃が気付くなんて…
“何年間一緒だと思ってるの”
そうか…
でもとっさに嘘をついた。
言えねぇよ…
「ふっ!!まぁ、したいならしてもイイけど??」
「なぁっ!?///」
「かわいいっ♪」
ごめんな?美乃…
ほんとは言えばいいのに。
嘘ついて…
ほんとごめん。
言葉とは裏腹に、笑顔になれないくらい苦しくなる。
「お二人サン♪あたしの目の前でイチャイチャしないで下さるぅ??」
ニヤつきながら近づいてくる愛。
「愛っ!!///べっ別にイチャイチャしてないよっ///」
真っ赤になる美乃。
「ふ~ん??まぁいいけどねぇ♪」
と言って俺をみる。
ふ~ん…
「ぢゃあイチャつきまぁす♪」
後ろから美乃を抱き込む。
美乃は何が起きているかわからないみたいだ。
「あーあ!!!羨ましい………ってわけないー♪」
「「??????」」
何???
今までなら、羨ましいって連呼してたのに。
「「まさか!!」」
愛は目の前にピースを出してきた。
「へっへん♪そのまさかだい☆」
「嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘~!!!」
美乃はピョコピョコ跳ねる。
「ほんとだょー!!!」
愛までピョコピョコする。
「いつからなんだ??」
愛は、気に入らないと付き合わない奴だ。
よほど気に入ったんだな。
「ん~☆聞きたい??」
と言いつつ、聞いて欲しそうな愛。
「言いたいんだろ???」
「えへへ~♪3ヶ月突破したよ☆」
すげえ嬉しそうな愛。
「3ヶ月突破ぁー!?聞いてない!!なんで言ってくれなかったの!?」
ちょっと怒り気味の美乃。
「ん~…イロイロね…」
なんだ??
なんかありそうだな…
「誰と付き合ってんだ??」
「えっ…ん~…」
言葉に詰まる愛。
「愛……?」
「へっへん!!内緒だよーだ☆」
あっかんべーをする愛だが明らかにおかしい。
「意地悪~!!!」
美乃は気が付かなかったみたいだ。
けどな?
俺の目はごまかせねぇよ?
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