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「どっちから告ったの?」
愁耶がさらっと聞く。
「私…だよ?」
「え!?愛からなの!?」
びっくりです、ほんと。
そんな素振りは全くなかったから。
「まぁね♪」
顔が赤い愛。
「つー訳で、来年の初詣とか、ダブルデートとか行かない?」
ニコニコのにぃに。
「楽しそうだね!ねぇ、愁耶♪」
ノリノリになる私、美乃。
昔からの憧れなんだよね。
ダブルデートとか、
みんなで初詣とか。
私の中のJKは昔からこのイメージ。
ノリノリになるのも無理は無い。
「カレカノとして行くのは新鮮だな♪」
にかっと笑う愁耶。
その笑顔、眩しすぎます。
「美乃…黙っててごめんね?」
申し訳なさそうに愛が言う。
「ほんとだよ」
正直、ショックだった。
3ヶ月も黙ってて
言ってくれなくて
私は、そんなに信用がなかった?
今まで一緒だったのに
「でもま、言ってくれて嬉しいよ。おめでとう、愛。」
やっぱり、愛にも愛の格闘があって…
私だけがつらかった訳じゃない。
愛だってつらかったはずだ。
これからは、共に乗り越えたいと思った。
愛はいつまでも私の親友であり家族。
もちろん、拒絶なんて絶対有り得ない。
「あたし、美乃が幼なじみでよかった。」
愛は、ふわっと笑った。
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