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段々とそらが白んでいく。
まだ人通りがない、寂れた公園。
血まみれの女は、一心腐乱に何かをむさぼっていた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
ナイフで上手に肉を矧ぎ、顎が壊れそうになりながらも、しっかりと肉を噛み砕き、飲み下す。
胃は限界まで膨れ上がり、何度もはきだしそうになりながらも耐え、目の前の、もう動かない愛しい人を必死に喰う。
バリ、ガリ、ボリ。
ザク、ムシャ、ムシャ。
ゴリ、クチャ、ゴクン。
既に人の行いではない。
「うふふふふ・・・これでずっと一緒ね達也・・・」
ずぅっと、ずっと――。
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