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「井上くん。ここの問題がちょっと解らないんだけど教えてくれるかな?」
「ここ? ちょっとまってね」
視線を感じる。
しかし、その正体は分かっている。
教室を見渡してみると・・・やっぱりだ。
視線の主は俺と目線が合うと、恥ずかしそうに顔を本に隠してしまった。
「井上くん?」
「あぁごめん。ここはね」
成美はまだ顔を隠したままだ。
どうも俺が女の子と話していると、こっちを睨むように見ているらしい。
やきもちを妬いているのか? 可愛いやつめ。
だだ勉強を教えているだけなのに・・・。
そんな彼女の行為をなんだか微笑ましく感じる。なんだか愛されてるなぁと思ってしまう。
「・・・あの女・・・達也に色目使って・・・許せない・・・私の達也なのに私の私の私の私の・・・」
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