唯一の夏休みに

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「あー、もうわかんねぇ!」 8月中旬、夏休み真っ只中の今日 俺、和輝はクラスメート兼恋人の武瑠の家で課題とにらめっこしている 「たけるー…あきた」 「いいからやれって、進んでないんだろ?」 なんでせっかくの重なった休日を課題をして過ごさなきゃいけないのか。 一緒にいれるのはうれしいけど…あくまで課題を延々とやってるだけだし (もう…休みないのに) バレないように小さく息を吐く そしてそのまま机に顔を伏せて目を閉じた 聞こえるのは…鬱陶しい蝉の鳴き声だけだった
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