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いつもの通り、ギャーギャーと口喧嘩をしながら、歩いて室泉の家へ向かった。
そして、なんかめちゃくちゃお金持ちの人が住んでいそうな豪邸を通り過ぎようとした時だった。
「あ、おい湖波。ここ。俺んち」
そう言われて、室泉が指をさした家を見た私は、呆気にとられた。
なぜなら、今通り過ぎようとした豪邸だったから。
めちゃくちゃ大きくて、2階建てで、いかにもお金持ちが住んでますって感じの一軒家。
な、なんかキレイすぎて、モデルルームみたい…。
「ほ、ホントに?お、大きい家…」
「んー、そうか?まぁ入れよ」
こ…こんな豪邸が室泉の家なの⁉
しかも、「んー、そうか?」って‼
私の家は、普通の10階建てのマンションだっつーの‼
「あ、えーと…お、お邪魔します…」
「おう。あ、2階が俺の部屋だから先に行ってて。飲み物持ってくから」
「え‼いいよ‼お気遣いなく‼」
「いやいや一応湖波は客だし。だから2階行ってろ」
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