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母が家に帰ってきた。 輝の知らない母。 いくら記憶をたどってもたどり着けない母を一瞥すると、輝は自分の部屋へと戻っていった。 階下から輝を呼ぶ声がする。 「いい加減にしてくれ。」 ベッドにうつぶせになり、枕で耳をふさぐ。 トントントン…。 階段を上る足音。 ベッドの上に座り直すと、これから開かれるであろう部屋のドアを見つめた。
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