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「だ、だから何なんだよ!」
山本は拳を降り下ろす。雅人は山本の腕を掴むと体を回転させ、投げ飛ばした。
ガラガラガッシャーン、と派手な音を立てて山本は机にぶつかり、机は吹っ飛び、窓を砕いた。
「ほら、立てよ」
ほんの親切のつもりで、雅人は山本に手を差し出す。
「ひ、ひぃぃぃ」
ふっとばされた相手には、恐怖しか感じなかったのだろう山本は悲鳴を上げて、一目散に逃げ出した。
「お前、大丈夫か?」
雅人は絡まれていた少年に話し掛ける。
「ありがとう。あの……これはどうしたら」
絡まれていた少年はそう言い、周りを見回した。ガラスと机が散らばり、散々な事になっている。
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