一章

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「おはよーまりあー」 「奈瑠、おはよ」 次の日 学校に着くと門の前で奈瑠と会った 「元気ないね、どうしたの?」 「どうしたって…、席だよ。はぁ…今日もキモいとか言われるんだろうな…」 「まあ頑張りなよっ!!!ね?」 「あんたはやけに元気だね」 「だって愛しのマー君と同じクラスなんだもん。当然元気出るよ」 「…………ふ…。所詮友より恋か…」 いや わかってたけどね 小学校の頃から片想いだったもんね マーくんマーくんって言ってたもんね 今も片想いだけどね 「あたしは恋より友だってばー!!!」 「クラス替えの時、小さい声でマーくんって聞こえたけど?」 「ア…アハ…アハハ……」 「あ!!!!あそこにマーくんだ!!!」 誰も居ない木の下を指差す 案の定、奈瑠は光の速さで振り返る 「これだから女は」 「…なによその言い方」
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