序章

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序章

始業式――…‥・ 「同じクラスになってますようにっ…」 「まりあに同じくっ…」 二人で肩を並べ 周りからも注目を浴びる看板へ手を合わせて恐る恐る顔をあげる 「がぁん!!!違うクラスだぁ!!あたしは四組、まりあは?」 「…三組だ…………。ゲッ、大人し子ばっかりじゃん…」 「かわいそーに。あたしのクラスは……………うん、まぁまぁ過ごしていけるわ。不良ちゃんも居ないし」 「…うちのクラスに居る…………不良が…」 「ぁぁら、かわいそーに、受験勉強邪魔されない用に気を付けなよ」 この学校には不良という不良が少なく この学年にも女子一人しか居ない たまに学校に来てはクラスの授業妨害 いたぬところで喧嘩 同じクラスになってしまった以上被害を受けるのは目に見えている それに 幼稚園時代からの友達とクラスが離れた 中2までいつもそばにいたから、私にはこの友達しか居なかった そして今年 私たちは違うクラスになってしまった 私にはクラスに友達はいないがこの子には沢山居る 私は友達が作れるかな――…‥・  
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