童話との再会

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童話との再会

小学生のころ、ある童話に出会っていた。 《どんぐりの家》と言う、障害を持った女の子と家族がどのように成長していくかと言う内容の童話だ。 私は久しぶりに読んでみようと思い、手に取った。子供向けのため、1時間もあれば読めてしまう。だか、内容はとても濃い。 ひどいイジメを受け、悲しんでいた女の子と他の登場人物とのやりとりで、私の心を強く動かした言葉がある。 『人は必ずどこかにハンディを持っている。障害者は見えるところにハンディがあるから、分かりやすい。だが、心にハンディがある人は目に見えないから、そっちの方が可哀想ではないかな?』 そうかもしれないな…と思い、恩師の言葉を思い出していた。 『障害者の目線に立って物事を考えられる能力がある』 私は勝手に心が温まった。自己満足かもしれないけれど、自分ってすごいかもしれない、特別訓練をしたわけでもなく、自然と出来るのだから… 私の反抗も収まり、両親に少しだけだけど、優しくなれるようになった。
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