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教室に入ると誰かが俺の席に座っていた。振り向いた瞬間に俺の心臓が激しく音を鳴らし始めた
「お帰り阿良々木君」
羽川はそう俺に言って来た。いつも通りの羽川のはずなのに、なぜか体が震え出す。羽川がイスから立ってゆっくりと俺に近づいて来た
「どうしたの?そんな怖い顔して?もしかして怖い夢でも見ちゃった?」
羽川はいつもより優しく、だけれどもどこかいつもの羽川とは違う
俺の脳が必死にそう伝えている
「・・・なんで?とっくに下校時間は過ぎてるだろ?それなのになんで?」
「そんなの阿良々木君を待ってたんだよ。ほら私達恋人同士じゃない?だから一緒に帰りたくて」
羽川の言っていることはごく普通のことなのに。なぜか俺は羽川から離れていってしまう
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