プロローグ

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ある日、俺は家族を失った…いや…『捨てられた』と言った方が正しいだろうか… あのクソ親父がギャンブルや酒に溺れ、どんどん増えていく借金。最初は我慢していたお袋も、流石に限界だったのか離婚届を親父に渡した。親父は大人しく判子を押し、離婚が成立。 唯一の兄妹である妹は、お袋に。兄である俺は親父について行く事になった。 親父と二人暮らしを始めた一週間後、親父は大量の借金を残し姿を眩ませた。 俺は、一人で借金取りに追われる事になった…。 「所持金は…三五〇円…」 ヤバいなぁ… 借金取りから逃げているある日、自分の財布の中身を確認した。 そして中身は三五〇円という、寂しい懐だったのだ。 ガチでやばいねぇ…これは… 何日生きられるだろうか… 夏場だったら、公園の水道とかで何とか生きていけるだろうけど、生憎今は冬…。しかも二月。北海道の二月は、寒さの本番だからなぁ…俺、絶対に死ぬな… そんなこんなで一週間後の夜♪
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