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「まぁ、アメを舐めながら聞け、真美。」
兄は手に杖を持ち、妹を見下ろした。
「もぎゅ!!」
真美は元気良く返事をする。
「さっき言いかけたが、魔法の基本はイメージだ。多少呪文が上手くいかなくても、自分のしたイメージがカバーしてくれる。」
「ふにゅ、ふにゅ」
「真美、お前の場合…」
杖を妹に向けながら、兄は言う。
「呪文無しでも魔法が使えるほど、イメージが強すぎ!!!!」
「イメェージ?」
頭の上に?を浮かべながら、真美は考える。
首を右へ左へ傾けながら、ひたすら考える。
そんな妹の様子を見て、わかりやすいように兄は説明した。
「真美が魔法を使うときに、頭の中で思い浮かんでいるものだよ。」
実際、いつも何を考えながら魔法を使っているのか、兄は気になってしかたがなかった。
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