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「俺が何がなんでも、お前の180度曲がった癖を治してやる。」
「おにぃ!!かおがこわいよぉ~。」
スパルタ兄は真美を般若の形相でにらみつけ、怪しく笑った。
「はんにゃだ!!はんにゃがいるにゅ~!!!!!」
真美は目の前の兄に向かって拒絶の魔法を連発。もちろん無意識に。
「ぐはっ、ごほっ、うぐっ」
もろにくらった兄は部屋の壁を破り、廊下に倒れこんだ。
(いつもよりかはまだマシだな。)
意識が遠退くなか、兄はつぶやいた。
「今日徹夜。」
地獄耳の真美は、兄の言葉に青ざめた。
「きょうねれにゃい。」
こうして、真美の地獄の日々が始まった。
「いっそ、あにをにゃきもの(亡き者)に…」ボソ
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