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「サンにゃー!!!(サンダー)」
ズドォーーーン
けたたましい爆音と共に、カミナリが兄の頭上に落下する。
(初めてのまほうがカミナリ…しげ・・きて・・・き)
「かはっ」
黒焦げになった兄はその場に倒れる。
「うきゅー、ピカピカ♪」
キャッキャッ
跳びはねながら喜ぶ妹のそばで、兄は自分の死を覚悟した。
むしろ、自分の将来を案じた。
(4才でこのいりょく。)
この日から兄は、妹に極力魔法を使わせないように、あの手この手で生き延びた。
兄も8才にして、生き延びるのに必要な精神力を手にしたのだった。
~~回想終了~~
(俺が修復魔法と回復魔法がうますぎるのも、真美がいたからなんだよね。)
家の中で真美が魔法を使うと、たいてい家が半壊する。よくて、部屋が一つ消えることになる。
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