家庭教師はお兄ちゃん!??

9/47
前へ
/47ページ
次へ
「おにぃ?どったにょ?(どうしたの)」 ペシペシ ペシペシ ベシベシ 兄の顔を叩きながら、真美は今だに返事のない兄にイラついていた。 「かみ(髪)もやしゅ。」ボソ 「ゴメン、ゴメン、真美。」 兄は慌てて、妹の頭を撫でながら機嫌をとろうとアメを取り出す。 「アメ食べるか?」 と言いながら、アメが大好物の真美の前に差し出す。 「たべりゅ、たべり。」 真美が手を差し出すと、その上にちょこんとアメを置く兄。 とりあえず、妹の魔法の餌食にならなくてホッと胸を撫で下ろす。 (あんな至近距離、殺人的だ。マジで燃やされる。) 改めて、妹の恐しさを思い知った。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加