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「おにぃ?どったにょ?(どうしたの)」
ペシペシ ペシペシ ベシベシ
兄の顔を叩きながら、真美は今だに返事のない兄にイラついていた。
「かみ(髪)もやしゅ。」ボソ
「ゴメン、ゴメン、真美。」
兄は慌てて、妹の頭を撫でながら機嫌をとろうとアメを取り出す。
「アメ食べるか?」
と言いながら、アメが大好物の真美の前に差し出す。
「たべりゅ、たべり。」
真美が手を差し出すと、その上にちょこんとアメを置く兄。
とりあえず、妹の魔法の餌食にならなくてホッと胸を撫で下ろす。
(あんな至近距離、殺人的だ。マジで燃やされる。)
改めて、妹の恐しさを思い知った。
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