第一章

8/15
前へ
/450ページ
次へ
「安政…えっと西暦にしたらいつなんでしょう…」 「西暦?1859年十月だ」 「1859年!?」 あまりの時代に驚いて大きな声を上げる。 「…。春花はいくつになる?」 「あ…えっと今年で18になりました。」 「18か。私より7つ下か。」 そういって笑う近藤にため息をつく。 「年号を聞いて驚いたってことはどこか違うところから来たということではないのですか?」 ふと声が聞こえ驚いて振り返ればそこには丸いメガネをかけて淡い紫色の着物を着た男性が立っていた。にこやかに笑って。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2471人が本棚に入れています
本棚に追加