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「彼はこの道場の最年少なんだよ」
そう言って笑う近藤は沖田を目で追っていた。
「あ、永倉君。ちょっといいかい?」
「はいよ」
そう言って目の前まで来たのは原田より少し低く近藤と同じくらいの背丈にがっちりした体の男性。近藤より年上のように見える。
「彼女が先ほど話した春花君です」
「永倉新八だ。よろしくな。嬢ちゃん」
にっこり笑う彼に思わずうなずいてしまう。
「あ、春花です。よろしくお願いします。」
「あとは…」
「きゃっ!!」
ぐるっと道場を見まわしている近藤。だが、春花の後ろから抱きついて来た男性。驚いて声を上げると近藤の視線が抱きついている彼へ向けられるとため息をつく。
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