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「珍しいな。勝ちゃんが女連れ込んでるなんて」
「お前と一緒にするな。」
「じゃ、永倉さんかい?」
「まっさか」
「あの…とりあえず離してください…。」
小さな声でそう言うと近藤が気が付いたように彼の手をどけた。
振り返ってみれば黒く長い髪を後ろひとつで束ね同じく黒い着物を着た男性。にっこり笑いながらもまじまじ見つめられていた。
「彼が、土方歳三。」
「よろしくな。」
そう言って笑う彼を見つめると近藤がこっそり耳打ちをする。
「女癖悪いから気を付けるんだよ」
そう言われ唖然としてしまった。
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