第八章

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「…私何にも用意してなくて…」 「構わん。」 「すぐ…帰ってきてくださいね」 そう言ってうつむくとそっと頭を撫でる。 「…あぁ」 「一…さん。すぐ帰ってきてね」 うっすら涙を浮かべるとその涙さえ拭うように斉藤の親指が目を押さえる。 「一…「はいそこまでです。」 そう言って後ろから引き寄せられる。 「わっ…」 振り向くと沖田に引き寄せられていた。 「斉藤さんもお元気で。春花さんのことは心配いらないですよ」 そう言って笑う沖田。 えっと…なんか火花が見えるのは。。。気のせいってことで。 そう思いながらそっと二人の間からよけて見つめた。
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