第二章

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「歳…。本気?」 あまりに真剣な声の土方に思わず聞いてしまう。するとそっと頭を撫でる手。 「誰が冗談でこんなこと言うか」 「…。」 「勝ちゃんを好いているのは知ってた。…。だから言うまいと思っていた。だが…。そんなお前をほっておくことなんてできない」 「歳…。」 そんな事思っていてくれたなんて…。全然知らなかった。勝ちゃんしか…見えてなかったからだよね…。 「歳…。女遊びひどいもん…」 ぼそっとつぶやくように言えば優しく撫でていた手がぽかりと殴った。 「いたっ」
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