第三章

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「てめぇは!!!」 そう言って速足で近づいてくる土方に後ずさりする。ふわりと体が温かい。 「勝手に出てってんじゃねーよ」 そういう土方の腕の中はほんのりお酒の匂いがした。 「祝言始まったっていやしねぇし、探したっていねぇはずだ。こんなところにいやがって」 「ごめん…」 「勝ちゃんがしんぱいしてたぞ」 「…。祝言なんてやめちゃえばいいのに…」 ぼそりと呟いた一言。その一言に土方は大笑いしていた。
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