第三章

19/19
前へ
/450ページ
次へ
手紙を抱きしめながらふと考える。 そういえば、最近勝ちゃんのこと…考えなくなった。 …つねさんなら…勝ちゃんをちゃんと見てくれてる。だったら私は? 最近勝ちゃんと一緒にいるより歳とばかりいっしょにいた。気が付くといつもいてくれてたのに。 抱きしめていた手紙に再び視線を落とす。 「寂しいのは…歳がいないからなんだ…」 そっか。私…いつの間にか勝ちゃんに対してお兄ちゃんみたいになってた…。 じゃぁ…歳は? 歳…。寂しいよ…。 私…歳が好きなんだ…。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2471人が本棚に入れています
本棚に追加