第四章
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近藤たちが京へ旅立ち早いもので二年が過ぎようとしていた。 春花は変わらずつねたちと生活を共にし、ときに近藤の娘、たまの遊び相手として過ごしてきた。そんな中、ふでから話があると呼ばれた。 「なんでしょう」 「通りの呉服店の幸二さんって知ってるかしら」 「あぁ。若旦那さんですよね」 「知ってるなら話は早いわ。そこの幸二さんとの縁談のお話が来ました。」 「え!?」
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