第一章

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「で?君はどこから来たんだい?」 手ぬぐいで拭くと温かいお茶を淹れてくれる。そしてそのまま火鉢のある温かい部屋へ通された。隣には先ほどの男性二人に目の前には近藤。のんびりお茶を飲みながら尋ねる近藤。 「どこって言われても…」 「家はどこだい?」 「東京。」 「東京?聞いたことないな」 東京を聞いたことないってどんだけよ。 「名前は?」 「春花。叶春花(カノウハルカ)」 「春花君。家はこのあたりではないのかい?」 「え?家…。ってここどこですか?」 「はぁ?」 聞いていた原田が大きな声を上げた。
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