霧月 雪兎

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雪兎は侵入経路を定めると、次は武器の仕入れ(公安から盗む)に行った。 【雪兎】「……これじゃ、足りない……………銃砲店…でも、襲う?」 そんな理由で襲われたら店は堪らない。 雪兎の手持ちの武器はグロック17×2と警棒一本と手榴弾×5と携行爆薬少々とナイフ×2とマガジン×5 雪兎は楓に連絡してみることにした。 【雪兎】「……………‐だから、なんか武器……贈って?ん、送って?…母さん……」 電話の向こうから楓のため息が聞こえた。 『…あのね、ユキ?』 【雪兎】「……なに?」 『…状況はわかったけど、ユキが行く必要はあるの?公安が居るなら、彼らに任せなさい』 【雪兎】「……………ぃゃ……」 『?ユキ、聞こえないわ!』 【雪兎】「……いや、だ。ボクが、行く………」 『……………どうして?』 雪兎は必死に言葉をさがすと。 【雪兎】「………えっ、と……心臓が、とても…イタい、から……」 雪兎はまだ、その痛みの正体を知らなかった。 雪兎は今まで、自身の邪魔をする存在をその手で刈り取ってきた。 雪兎にとって生きることとは他者の命を奪うのと同義だった。生きる為なら、老若男女問わずに、その命を奪っていった。 だから、わからなかった。 今、雪兎は始めて他者を守る為に動こうとしていた… 『…わかった。一時間待って、この座標に落とすから…』 雪兎は送られたデータを見て、ポイントへと向かった。 一時間後… 楓が指定した座標にポットが落ちてきた。 中には、楓特製の強化服と黄色い呪符に巻かれた大太刀、そして雪兎が好んで使ってきた鋼糸“0番”と棒手裏剣が16本、入っていた。 雪兎は強化服を着て、大太刀を背負い、仕入れた(盗んだ)物を装備すると侵入を開始した。
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