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村へ向かいながらリムルから聞いた話を簡略化してマティルダと雷に伝えた
二人とも眉を潜め、苦虫をつぶしたような表情をしている
「ミカはどうする?リムルが遺跡にいるとなると、ミカも合流したほうがいいんじゃない?」
マティルダがあたしに向かって声を上げる
飛行しながらだから声が聞き取りにくい
「あたしと雷は村長から鍵を奪うわ!悪魔が出てきたら厄介だけど、村長の体に入っていなければまだ……なんとか………なるかな?」
「頼りない返事ねぇ………村長と悪魔の契約をどうにか破棄出来ないの?悪魔が消えたら村人もセントリオルには攻め込まないでしょう?」
「マティルダの言うとおりなんだけど………悪魔や契約がどんなものか解らないし!………知識が………」
あたしは急に言葉を止める
「どうしたのユーリ」
「マティルダはミカと合流してザッカス村へ来て!あたしと雷は村の北一キロ辺りにいるわ。そこで合流しましょう」
「わかったわ!」
マティルダは村の上空を迂回してミカがいる方へ飛んでゆく
「で!?俺たちはどうするんだユーリ!?」
「うるさい!雷はでかい声ださなくてもちゃんと聞こえるわよ!とりあえず村の北の森に身を潜めるわ!」
「ユーリの声のほうがでかいよ………」
あたしも村から見えないように、大回りをして村の北へ向かい降り立つ
知識が手に入ればなんとかなるかも!
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