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「ありがとうアストラル!もう消えていいわ!」
「酷いなあユーリさん…用事が済んだらポイですか…」
しょんぼりと目を伏せて指をいじいじさせる
うっとおしい…
目をわざとらしく伏せなくても最初から目開いてないみたいな顔して…
「はいはい。ありがとうございますアストラル様。貴重な情報助かりました。忙しいでしょうし、…ウットオシイカラ…お帰りくださって結構です」
「しっかり聞こえてますからね!聞かれていませんが悪魔によっては同時に何人の人間と契約出来るんですよ!!わあ、素敵な悪魔豆知識!」
ピコーンピコーンピコーン
「はいはいはい。わかったわ!ありがと。早くピピピピ音にならないかしら?」
「ピピピピ!消えますよ!ふんっ!ではこれで!」
いじけて消えるアストラル
「やっと行ったか…」
「なあユーリ…どういう事なんだ?」
「細かいことは後でね。今は悪魔が出てくる前に魔法陣壊さないと」
あたしは雷に向き、続けて簡単に説明する
「ミカとマティルダも、もう来るだろうし、ミカは人間相手じゃあなんにもしないだろうから、実質三人で村長から鍵を奪って遺跡に行って、リムルを助けて魔法陣壊すの………わかった?」
「んん、そんな早口で言わなくても…………なんとなくわかった」
程なくミカとマティルダが空から降りてきた
「ミカ!リムルは遺跡よ!にしても随分待ち合わせ時間過ぎたってのに、森で待ち続けてるなんて…融通が効かないというか、応用力がないというか…」
「だって…そのあとの指示なんてもらってませんでしたし…マティルダさんは行っちゃうし」
ミカまでいじいじするな!
「まず、村長から鍵を奪う!遺跡でリムルを助ける!魔法陣を壊す!
ほんとは最初に魔法陣壊したい所なんだけど、ザッカス村の方が近いし、ミカは役に立たないから、先に鍵取りに行くわよ!」
「………」
ああ……ますますミカがいじけてしまった
めんどい
「わたくし天使なのに……なぜ神はこんな血も涙もない事を言う人間を創られたのか………」
「だあああ!ごめんねミカ!いてもあんまし意味ないけど、いちお付いて来てね!みんな、村に行くわよ」
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