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「こいつっ!感電させたはずなのに!?」
雷が驚き振り返る
「エルフの血が少なからず流れているわしは、感電で失神するような身体ではない。それにアスモデウス様から力を頂いているしな!」
アスモデウスが村長に入っているのか!?
それとも力を与えただけか
「………」
村長のセリフにミカは眉を潜めるが何も言わない
外からは村長の叫び声を聞いた村人が集まってきた
「ユーリ!村人はなんとかするから村長を!」
マティルダが鞭を構えながらこちらを見ずに、家の外へ飛び出す
「雷もマティルダを援護して!」
「おうっ!」
雷もマティルダの後を追う
「わたくしも戦いませんが、マティルダさんを守ります」
ミカも家を出て行く
村長の家の中には不敵に笑う村長とあたし
まずは村長に悪魔が入っているかどうか確認しないと………
もし入っていたら急いで魔法陣を壊すしかない
エグザの時のように、無駄な魔力は消費したくないし
ミカの先ほどの表情からしても、悪魔が入っている可能性は低い気がする
いくらエルフの血と言えども、ある程度の魔法なら効果はあるはず
………雷撃で気絶しないエルフの血を持つ村長なら、強めの魔法にしないと………
村長が起きあがろうとする
その手には魔法の光
やられる前にやるしかない!
「―――雷魔裂撃矢!」
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