歪んだ想いと復讐劇

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ザッカス村を飛び立ち遺跡を目指す 「待てっ!逃がさないぞ!よくも村長を!」 「我らの悲願を邪魔させてなるものか!」 二人の村人が飛行術で追ってきた 村人の中にも魔法が使える奴がいてもおかしくはなかったが……… 空中戦は魔力の消費が激しいし、万一大きなダメージを食らい、術をコントロール出来なかったら地面へ真っ逆様だ 「炎の矢!」 後ろから飛んで追いかけてくる村人Aがあたしに向かって魔法を放つ 飛行術を制御しながら攻撃魔法を唱えるとは………さすがエルフの血 仕方ない、一度降りよう まだ半分もきていないのに 森に降りる 村人ABもあたしを追いかけ地面に降りようとしてきた ちょっと空にいる相手に卑怯だけど、女相手に男二人だ。多少痛い目見てもらおう 「―――爆風波!」 村人Aに風をぶちあてる! 「うわあああぁ!」 飛行術の風の膜とあたしの呪文がぶつかり合い、村人Aは術を制御できずに10メートルほど落下する。下に木もあるし、死にはしないだろう 「てめえ!よくも!―――氷結弾!」 村人Bが地面に降り立ち、すぐに魔法を放つ 距離があるし、狙いが甘いっ!あたしは木の影に隠れ呪文をやり過ごす すぐに移動し、他の木の影へ移る あたしの姿を見失った村人Bはゆっくりとあたしがいたほうへ近づいてくる 右手に長剣を持って 「―――水流弾!」 十数個の水の塊が村人Bの足元へ炸裂する 勢いのある水の塊は手や足を切り裂き、あたりを水浸しにする 「ぐぁ……」 村人Bは思わずしゃがみ込んだ。あたしは続けて魔法を叩き込む! 「雷撃!」 距離はあり、狙いはずれたが周りが水浸しのため村人Bは感電する 「あがががが!」 気絶させない程度に加減して呪文を止める
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