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「俺さ、ずっと前から史織の事好きだったんだよね」 放課後の誰もいない教室 掃除も終わって揃えられた机にだらしなく座った嶋田勇也 私は、彼の事が好きだった クラスで一番仲の良い(と私が勝手に思っている)男友達 私の喉はひきつって、上手く声を出せない 「…私も、……っ勇也の事……、好き」 嗚呼、私の顔は今真っ赤だろう オレンジ色の夕日に隠れて見えないといい そんな事を考えながら視界に入ったのは、まずった、という勇也の気まずそうな顔
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