悲劇の始まり

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雅「ふぁぁ…」 眠たそうに登校しているのは、二宮雅、学校でも部活はしておらず、習い事も一つもしていない、ニート学生なのだ いつもと一緒の通学路を歩いている 雅「今日も平和だな…、さぁて1日頑張りますか!」 一歩ずつ歩いて徐々に学校に近づく、最悪な日々が待っているとも知らずに… ガラガラガラガラ 雅「おはよう!」 武「おう!今日も元気だなぁ」 凛「お…おはよう!」 清子「あんた、遅い!今日テストよ?ちゃんと早くきなさいよ!」 高見武・雅の親友で小学6年生からの友達だ 菅原凛・雅の幼なじみ気が弱く内気な可愛い女子中学生 神本清子・凛とは逆で気が強く女とは思えない程乱暴な女子中学生 雅「ちょっとだけ寝坊してな、でもちゃんと勉強はしてきたぜ!」 清子「なら別にいいんだけど」 いつもと変わらない会話をしていた だが突然… ドドドドドドドドド 凛「な、なに?じ、地震?…」 清子「かなり大きいわね…」 担任「みんな、机に隠れるんだ!!急げ!!」 しだいに揺れが強くなる… すると… ドバーーン!! 雅「次はなんだ!!地震かと思えば爆発かぁ?」 武「今の音、かなりでかいぞ…」 キャァーー 騒ぐクラスの女子達、隣のクラスからも悲鳴が聞こえてくる 何分か揺れが続き、誰もが震えていた 雅「と、止まった…」 揺れは突然ピタリと止んだ 雅「凛!清子!武!!大丈夫か?!!」 叫んで仲間の安否を確認する 武「な、なんとかこらえきったぜ」 凛「わ、私も大丈夫みたい」 清子「私も大丈夫」 雅「かなり崩れてるなぁ…ふん!」 隣の岩をどけながら机からでた 凛・清子・武も雅と一緒の行動をしていた…いや、クラスみんながと言っていいだろう 次々に人が出てくる 凛「怖かった…グスッ」 雅「もう大丈夫だ、揺れはおさまったし、みんな居るから!」 武「そうだ!凛、怖くないよ」 清子「私には、優しい言葉がないのね!」 教室は先ほどの面影を失い、天井はボロボロになっていた 窓ガラスも無残に割れて、破片が飛び散っている ふと武が外を覗いた 外を覗いた武の様子が明らかにおかしい 武「な、なんなんだよあれは……」 雅「どうした武、この世の終わりみたいな喋り方して」 凛・清子も武につられて窓の外をみた 凛「な、なに?…あの不気味な塔みたいな建物…」
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