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非日常を求める
右耳からはiPodから流れる流暢な洋楽。
左耳からは人々の雑踏や、電子音など。
それが混ざって喧しいことこの上ないのは、言うまでもないだろうか。
その喧騒はだんだん耳に馴染んでBGM化している。
……慣れって怖いな。
紹介がおくれた。
俺は、相澤里人。
高校一年生で、頭脳明晰でもなく、運動神経抜群でもなく、美男子でもない。普通に、どこにでもいる一般人だ。
ただ、“刺激”を求めているとこは並の高校一年生とは違うかな。
…あ、ちなみにいやらしい意味じゃないぞ。
俺が求める“刺激”と言うのは所謂“非日常”、のことだ。
今のこの日常を打開するには“非日常”のきっかけを掴むこと。
犯罪を起こすって手もあるけど、あまりにも刺激が強すぎるので却下。
名案は、なかなかでてこない。
まだ俺の物語は、始まってないのだ。
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