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「いえ、一応あるにはありますがその方法が曖昧なんです」
今の言葉に少し希望を持ったが、それと同時に少し不安を覚えた。
「その方法とは"この世界にいずれ現れると言う大いなる闇を倒すこと"です、そしていつその闇が現れるのかも分かりません」
その条件にさらに絶望した、いつ現れるかも分からないと言うことは何年先になるのか分からないからだ。
だがそれと同時にその闇を倒しさえすれば戻れる事が分かり、希望を持った。
ただ絶望するのはいけないと思い希望をかてに龍斗は自分を振るいたたせる。
ただ絶望するだけでなく、希望を見つけすぐに立ち直れることが龍斗の長所である。
「すばらしい心の持ち主ですね」
フィリアはそう言い微笑む。
「質問はもう無いです」
「わかりました、ではホームタウンに転送します。
ホームタウンについた後、真ん中の転送装置に乗ることでランダムに世界の何処かに飛ばされます。
そこにはあなたの家がありますので好きに使ってください」
そう言い龍斗を転送した。
「頑張って下さいね、世界の救世主」
最後の一言は龍斗に聞こえる事はなかった。
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