魔王始動

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可能性さえあれば ってのは成功のイメージだったよな… じゃあ…石を投げたら跳ね返って手に戻ってくる というのをイメージしてみるか 「えーと…」 よし、イメージは固まった 石も拾ったし… 「せいっ」 まず近くの岩に当たって跳ね返って… 木の幹に当たって… 落ちた 「あれ…失敗?」 「練習あるのみですね」 ふむ…そうだな とりあえずもう一つ石を拾って… 「可能性が無いんじゃねえのか」 この声… 「なにしにきたロイ」 落ち着けシン それより 「可能性が無いってどういうことだ?」 「そのまんまの意味だ なにイメージしたか知らんが 窓も扉も無い部屋の中で雷に直撃する みたいに可能性が無いことはうまくいかないんだろ」 「つまりどういうことだ」 「跳ね返って手元に戻ってくるほど威力が無かった…」 ああそうか シンは心が読めるんだった それでイメージを見たのか 「なんとなくわかった とりあえずもう一回やってみるわ」 今度は力一杯石を投げつけてみよう 「ふんっ!!」 まずさっきと同じように石に当たって 木の幹に当たって… 「いてっ」 俺のおろしたままの左手に跳ね返ってきた石が直撃した 「結果はともかく成功したみたいだな そのチート能力」 チートとかいうな 「とりあえず俺は眠いんだ 邪魔すんなよ」 俺邪魔した? 「お前がなんか失敗したりすると神が俺の夢に出てくるんだよ 夢の中でくらい可愛い女の子に会いたい」 それはすまんかった つかお前も読心術使えるのか? 「ついでに俺は読心術は使えないぞ」 「使えてるじゃないか」 と言った時すでに奴は城の中に消えていたがな まぁいいや 次は物質創造試してみるか
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