魔王の晒し刑

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「よう、魔王様おつかれ」 おい、ロイ ニヤニヤ笑うな 鬱陶しい 「貴様!!魔王様になんたる口のききかた!! 吹き飛ばすぞ!!」 うるさいシン お前の股間と顔面吹き飛ばすぞ 「なにはともあれ だいぶ面白かったな あんたの晒し刑」 「やっぱりあれ晒し刑だよな」 まさかロイと意見が被るとは… いや、案外こいつ現代の若者っぽいしな… 意外とウマがあうのかもしれんな 「魔王様 こんな輩と仲良くしてはいけません」 「偏見なく平等に それが王たる器じゃないか?」 半分は魔王的視線で言ってみたが残り半分は話し相手は多い方がいいって理由だけどね 「それは…たしかにそうですが… ですがそれでは下々の者に示しが…」 「じゃあこうしよう シンとロイを俺の側近とし魔王相当の権力を与える」 半分は勢いで言った 反省はしている 後悔はしていない 『は?』 「そうすればロイにお告げが有っても話しを聞けるしなにかあっても2人が代理をつとめてくれる」 面倒な時は仕事を押し付けられる 「なるほど… つまり魔王様の手となり足となる…ということですか」 「ああ、俺の手足になるなら権限は俺と同等でもおかしくないだろ」 シンは満足そうだ 「まてよ、まだ俺は納得してないぞ」 「ロイ、権力があるということはある程度自由がきくということぞ」 お、ロイの肩がピクリと動いた 「例えば気に入らない奴がいたら訓練という名の拷問も可能だ」 俺とシンがある程度でやめさせるが 「逆に気に入った女の子を愛でるも自由だ」 「ぜひやらせてくれ」 うん、単純でよかった シンも満足そうだ 「けど魔王様 面倒だという理由では仕事は引き受けませんよ」 心読まれてたか
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