魔王の晒し刑

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七日目の朝 「おきてくださ~い」 俺の耳に女の子の声 が響いた うん、夢だな 疲れすぎて女の子が夢に出てきたんだ だがあいにく今は性欲より睡眠欲のが強い 「おきてくださいよ~」 すまないな美少女(声で判断) 俺は夢の中でも寝たいんだ 「グスッ…おぎでぐだざいよ…」 あれ?泣き出した? つか夢だよねこれ本当に 「ヒック…おぎで…ぐだざいよ…グスッ」 やべー これ俺悪役っぽくない? 魔王だけど 「グスッ…おぎでぐれないなら…燃やします」 なんか不吉な言葉が聞こえた うん、やっぱこれ夢だよな 美少女(しつこいが声で判断)がそんなこと言わんわな 「あと五秒待ちます… 5…4…0」 あれ?とんだよな 「燃やします」 「さぁて起きるかな!!」 あぶねー よく見たらこの女の子マジで火だしてる… 「おはようございます魔王様」 「あ…ああ、おはよう ところで君は…?」 声から想像した通りむちゃくちゃ可愛いが… 「申し遅れました 私は黒魔道師見習いのルカといいます」 黒魔道師見習い…ということは 「シンになんか関係ある?」 「はい、シンさんは私の師匠です」 そうか…あのイケメンこんな可愛い娘をたらし込んでいたか …殺るか 「あの~怖い顔してどうかしました?」 「いや、可愛い女の子たらし込んでいるイケメンをぶち殺そうかなと思ってな…ってあれ? 読心術使えないの?」 「えと…その…実は私能力がなくて…」 能力が無いなんてあるのか…? 「なんで?」 「なんでって…それは…」 言いにくいのかな… 「いいたくないなら構わないぞ」 「いえ、魔王様には言わせてください 魔族と人間の私はハーフなんです」 へぇハーフなんているんだ 「ハーフだと能力が無いのか…」 「はい…ある場合もあるんですが普通の魔族よりは弱い能力です それに能力だけじゃなく力も魔力も弱いです それでも人間なんかよりは強いのですが魔族に勝てるのは防御力くらいです」 ふむ…なるほど なかなか興味深い話だな 「朝食でも食いながらもう少し教えてもらってもいいか」 「はい、わかりました」 さて、朝食はなにかな
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