魔王の晒し刑

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それから三時間ほど俺は一心不乱に仕事を片付けた ちなみに今日の仕事は攻め込む街の地図を見て作戦を考える事 シン曰わく何事も経験 魔族の王が戦略もわからないようではたかがしれてしまうと言うことらしい 正直ツラいです… それよりだ 体内時計が狂っていなければ朝起きたのが八時 それから三時間 およそ十一時 あと一時間もしたらルカが来る 時間的にもそろそろ用意すべきだろう ルカの攻撃手段… 俺の能力で作る武器を イメージは……固まった!! 「…完成だ」 見た目はただのブレスレット だがこれはれっきとした武器だ あらゆる意味でルカ専用に作った武器だ 「うまく出来てよかったわ…」 そう呟いた瞬間 「魔王様~入りますよ~」 ちょうどルカが来た 「おう早かったな」 「ちょっとワクワクしちゃって」 相変わらず可愛いなぁこの娘 「ちょうどできた所だよ」 さっきのブレスレットを渡す 「これは…」 「まぁ着けてみな 使い方は説明するから」 言われた通りにルカが左腕にブレスレットを装着する 「着けたな よし、じゃあまず自分の使いたい武器を強くイメージして」 「…ん!」 気合いを入れたのだろう 少し声が漏れたようだ …一応成功みたいだな 「これって…」 「イメージした物になる そんな武器だよ それは」 さっきまでブレスレットだったそれは今は剣としてルカに握られている 「これはすごいですね…」 「他の機能としては魔力増幅 重力操作 魔術付加 ルカ専用って所かな…」 とりあえず順に説明する 魔力増幅は文字通り装備している間は魔力が爆発的に増える RPGでよくある武器の特徴だ 次に重力操作 いくら魔族といえど女の子 あまり重い物は振り回せないだろうと考えてだ 最初はなら軽く創るかとも考えたがそれでは鈍器としては使いにくいかも知れないと重量を変えられるようにと考えた だがそれならいっそ重力を変えられるようにしたらと思いつきこうなった 魔術付加は文字通り魔術を付加できる 例えば炎を付加したら燃える剣になるなどだ 最後のルカ専用 これはいざという時この武器を他人に盗られたら質が悪いからルカと俺以外使えないようにした この説明をルカは何度も頷きながら聞いていた
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