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あらかた使い方を含めて武器の説明をするのに一時間近く費やしてしまった
とりあえずルカが来ると言うこともあり早めに仕事を片付けた俺は久々の自由な時間ができた
それによりルカと一緒に飯を食うという至福の一時をあさに引き続き二回も体験できた
が、幸せは打ち砕かれる物である
今食事をとっているのは城にある食堂のような場所だ
ここには城及び城周辺に住んでいる魔族が集まる
そんな所に魔王とはいえ…いや魔王だからこそ新参者の俺とハーフのルカがいるのはあらゆる意味で目立ってしまった
そしてどんな世界にも馬鹿はいるものだ
「よう、雑種」
俺とルカが向かい合って本日のおすすめ定食を口に運んでいた時不意に横から声がした
「それに…ひょろひょろとした新参者か
初めて見るな」
そこには豚が三匹いた
ちなみに後から聞いた話だがオークという種族らしい
「…あんた魔王光臨の時とか集会いた?」
とりあえず聞いてみる
たぶんいなかったんだろうな…
「あんなのサボったに決まってんだろ」
ですよねー
「そうかい、喧嘩売るなら相手選べよ豚」
とりあえず今は定食を口に運ぶ作業で忙しい
ルカも俺と同意見らしく目の前の定食をひたすら口に運んでいる
「うん、うまそうな魚…」
魚に手を伸ばした瞬間
ガシャンという音が響いた
それと同時に魚がなくなった…
いや…目の前にあったはずの定食が…
テーブルごとなくなった
考えなくてもわかった
豚共が食事の邪魔をしたのだ
「ルカ…」
「わかってます…」
出会ったその日に以心伝心
普段なら運命!!ですてぃにーとか騒いでいるが今はそんな余裕はない
『殺るか』
綺麗にハモった
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