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そんなこんなで翌日朝
この世界の旅人の格好をした俺、ルカ、シンは森を突き進んでいた
「この調子なら夕方には到着します」
「それはちょうどいいかもな」
旅の途中野宿を考えていたら街発見という展開に期待できる
「ところで魔王様
お金とかどうします?」
あ~
やっぱり金必要?
「シン…」
「ありません」
「ルカは…」
「無いです」
いきなり前途多難だな
「…まぁ俺が黄金とか作って売り払えばまとまった金にはなるだろ
それよりルカ
魔王っていうな」
「あ…ごめんなさいタツヤ様」
「様つけるな敬語使うな」
「…わかったタツヤ」
うん、よし
街中で魔王なんて呼ばれたら困るからな…
「さて、シンさん
あなたも俺を呼び捨てにして敬語はやめてくださいね」
ロイが見たら爆笑しそうな光景だ
「…タツヤ
まだ街ではないのだから普段通りでもいいのではないか?」
とかいいながらノリノリじゃねーか
「どこに一般人がいるかもわかりませんからね
念には念をいれて
それに練習でできないことは本番でもできませんよ」
受験前に教師によく言われたな~
「ルカもシンさんを師匠と呼ぶなよ」
「わか…った」
一瞬敬語出そうになったな
「早く慣れろよ」
「うん…」
ショボーンってなってる
やっぱり可愛いなぁ
「タツヤ…」
「なんでしょうか」
とりあえず人気のないこの辺で金を創るか
「作業中すまないがあなたのマントは少し大きすぎないか?」
あぁ…そうだった
言い忘れてたが俺達三人は雨風日差し寒さから身を守るマントを羽織っている
下は普通の服なんだが…
俺に合うサイズが無かったんだよな…
2人は膝下くらいまでの長さだが俺だけ足首まで隠れている
「いっそ創ってみてはどうだろうか」
ああ、そういう手があったな
ふむ…創るか
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