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その後ルカに連れられ見せ物小屋まで来て気付いた
「魔族の…臭いというか気配というか…
そんなのを感じる」
「それは魔族の魔力だ」
俺の独り言に1人の優男が答えた
その男は
「シン…」
「さんはどうした」
「失礼シンさん」
怒りのあまり忘れてた
「なにがあったかは聞くまでもなくわかっているが…
ルカに被害はなかったか」
「むしろルカが店の食料庫に被害与えてました」
「そうか、いつも通りだな」
そうか、あれがルカのデフォか
嫁にしたら家計が火の車だな
「嫁…だと?」
落ち着け親バカ
たとえ話だ
「それより…情報はなにかありました?」
「いや、貧乏人共しかいなくてな
誰も知らないみたいだ」
なるほど
こっちはこんな感じ…って想像
読心術でわかるよな
「ああ…なるほど
…ぶち殺す」
「落ち着いてください
仲間を助けてからです」
「…そうだな
あんたの策にのってよかった
これは助けるべきだ」
だよな
これは助けなきゃだよな
「それより魔族の魔力っていったい…」
「あとで話す
ここじゃまずいだろ
…それよりチケット買いに行くぞ」
そうだな…大人気らしいし早めに買わないとな
…あれかな
ミミズ並べたような看板があるし
読めないはずなのにチケット売り場と読める
本当に人気なのか不安になるほどに客いない
「すいません
チケット三枚ください」
「再来月のでいいかい」
…はい?
「今日のは…」
「先月に売り切れだよ」
マジで?
…どうしたものか…
「なんとかなりませんか…?」
「出すもん出せば話は別なんだがな…」
つまり金だせと
「…これでいかがでしょう」
出したのは金塊を詰めた袋丸ごと1つ
「…これで1人分だな」
足元見やがって…
とりあえず出しとくか…
「へへ…まいど」
「余計な出費だが仕方ない
いつ入れる」
「あんたらは上客だからな
もう入ってていいぞ」
「そうかい…起きろルカ」
…静かだと思ったら寝てたかこの娘
「ふぁ…おはようございまふ…」
やっぱり可愛いなぁ…
「じゃあ行きますか」
仲間の救出と天罰…いや、魔罰かな
でも俺遣わせたの神だから天罰で間違ってはいないよな…うん
とりあえず突入だ
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