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とりあえず一掃する手段を考えてみた
能力肉体変化で両腕をむちゃくちゃデカい刃にして…
ぶんまわす!!
「う…腕もげそうだ!!」
遠心力半端ねぇ…
腕吹っ飛びそう!!
…つかシンとか巻き込まれていないよな?
[その頃シンは]
「…ロイ」
「よう、シン(その人間は捕まえるのか?)」
ロイと合流していた
恐らく引き連れた人間達からしたらそれは遭遇したとも言えるのだろう
「お知り合いなのですか…?」
「…宿敵ですよ」
1人の人間が訪ねたが迷わず答える
あながち嘘でもないのでルカかタツヤがいたら笑っていたかもしれない
それを考えるとこの役はシン1人で良かったと言える
「…で、お前の目的はなんだ?(話合わせろよ、時間稼げ。もう少しで俺の部隊が取り囲む)」
ロイの心を読んだシンは小さく
本当に小さく頷く
もちろん人間は気付かない
そんな最中ロイは部下に意思伝達で指示を出す
「殺し合ってその人間を奪い合うか…
それともその人間を置いて逃げ出すか
あぁ、お前が殺すって手段もあるなぁ…」
「ふざけるな…
この人達はあの方の御命令で助けたんだ
お前などに渡してたまるか」
「あの方とはいったい誰ですか…」
実際は助けたふりであるがそれに気付く人間はいない
むしろあの方に食い付いた
「それはすぐにわかります
それよりこれからコイツと殺し合いになるはずです
邪魔になるからそこを動かないでください」
うまいごまかしかたである
嘘は含まれていない
時間稼ぎのためなら演技抜きの殺し合いすらやる覚悟を2人は有している
「人間を守りながらどれだけ抵抗できるかな…シン(準備できたぞ、合図したら裏切れ)」
ロイから用意できたと伝わったためシンはただの棒にも見える長い杖を取り出し臨戦態勢に
ロイも同じく腰から剣を引き抜く
「さぁ…(今だ!!)」
「ああ、動くな人間」
いきなり2人から杖と剣を突きつけられた人間達はわけもわからず立ちすくむ
というよりもともと動いていない
そんなうちに取り囲んでいたロイの部隊が人間達を捕獲した
「成功だな」
「当たり前だ」
本来ならほのぼのした雰囲気になる会話もこの二人では殺伐としてしまった
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