6732人が本棚に入れています
本棚に追加
[同じくその頃ルカは]
「もうすぐ森の中心ですよ」
森をばく進していた
アキラの起こした大地の波は街を抜け森に入っても止まらずルカが形作った船を乗せていた
「ねぇ…あんたハーフだよね」
「はい、それがなにか?」
女魔道師にたずねられたルカがなにかあるのかと首を傾げる
「なんでこんな凄い武器持っててあんな凄いのといるの?」
凄いのとはまず間違いなくタツヤの事だろう
凄い武器もブレスレットの事を言っている
「あの方は夢のお告げにあった魔王様です
これはあの方が創ってくれました」
少しはにかみながら淡々と説明するルカ
今話の種となっている魔王ことタツヤがいたら間違いなく萌えて悶えていたであろう可愛らしさに女魔道師は顔を赤らめた
「あの街は魔王様が滅ぼしてくれます
だから私達は先に帰っていましょう」
そう呟き前を見据えるルカの顔にはわずかな悲しみと喜びが伺えた
最初のコメントを投稿しよう!