異世界最初の仕事

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ふむ…話をまとめるとこうだ 魔族は人間に駆逐される運命を感じていた そんなある日すべての魔族が同時に同じ夢を見た その夢では姿型こそ違うが神と名乗る輩が魔王となる者を遣わすからこの日(今日)までにこの土地に集まれと言った ということらしい うん、バカかとアホかと 「いいか、夢を信じるな 夢を信じて行動する それはただのアホだ」 間違いなく 「ですが全魔族がほぼ同時にです それにあなたは現れた」 それを言われると反論できない… 「で、俺が魔王と?」 「はい」 うん、黒マジシャン 頼むから殴らせろよ イケメンが 爽やかに笑うな 「無理だな 俺が魔王になったら間違いなくお前ら全滅する」 だって俺…学生だし 「そんなことありません あなたは我々魔族最強と言われるロイの剣を受けてもビクともしなかったではありませんか」 あの切りかかってきた奴ロイっていうのか… 「なあ…」 「なんでしょうか」 「夢から覚めるにはどうしたらいいんだ?」 切実に 「…夢の中で寝るとか」 「わかったおやすみ」 とりあえず寝よう 起きてこの場所にいたらあきらめよう うん、それがいい
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