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それから城で食事と休憩をとった俺達は広間に向かった
広間には3つの巨大な鳥かご型の檻とその中に捕獲した人間
人間は子供、女性、男でわけられている
その檻を挟むようににシンとロイ
シンの一歩後ろにルカ
ロイの隣に救出した魔族
そして檻の眼前に俺という立ち位置になっている
そして俺達の正面に城にいる全魔族が佇んでいる
「みんなよく集まってくれた
本日の案件はここにいる人間の処分とみんなの役割分担だ」
とりあえず考えはまとまっている
シン、ちょっと手伝ってくれ
「はい、魔王様」
シン、人間と救出した魔族が嘘言ってないか見ててくれ
嘘があったら教えてくれよ
「さて、じゃあまずは人間に今回我々の仲間におこなった事を教えてもらおうか」
「そんなんはいらねぇ!!」
「ぶっ殺せ!!」
「血祭りにあげろ!!」
予想通りの…いや、予想以上の反応だ
「黙れ!!判断は俺がくだす!!
文句がある奴は一歩前にでろ!!」
ちょっと叫んでみた
まぁ魔族は実力重視だしな
魔王の俺に直接文句言える輩はそうそういないだろ
「さぁ、話してもらおうか…
言うまでもないが拒否権は無いからな」
「……………」
「だんまりか…仕方ない
おい、誰か子供の肉食いたい奴いるか」
「は…はなします!!
いえ、話させてください!!」
うむ、人間素直が一番だ
「じゃあ話してもらうかな」
「…まず妖精を踊らせました」
…まぁこの程度なら嘘は言わんか
「次は」
「…魔族同士殺し合いをさせました」
…シンも頷いてるし嘘じゃないみたいだな
「他…俺に言われない内に話せ」
「…はい、タコの魔族に女魔族を犯させました
それだけです」
「…嘘言うな」
おや、シンより先に助けた魔族が反応した
「お前達は我々を性欲のはけ口にした」
「事ある毎に暴力だ」
「面白半分に俺達を拷問した」
…おー出るわ出るわ
まじだったら恐ろしいな~
「シン」
「本当です」
…半分くらい嘘を期待したんだがな
つか嘘であってほしかったな…
「さて、判決だ
全員奴隷に
男共は農作業だ
女子供は…人質だな
そんで今回捕らえられていた魔族達に人間の男共をどうするかすべて任せる
言うなれば監督だな
農作業ができればなにやっても構わない
いいな」
これに反対する者はいなかった
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