魔王始動

3/10
前へ
/237ページ
次へ
「おはようございます魔王様」 「…どこだここ」 寝起きに黒マジシャンの美形フェイスはつらい 「城です」 城なんかあったのか 「はい」 …お前心読んだ? 「はい、私は読心術が使えますので」 便利だな 「そうでもありませんよ」 見たくない物も見えるのか 「はい、コントロールできるようになるまで大変でした」 つらかったな 「いえ、それほどでも しいて言うなら親友がゲイでズリネタに私を使っていたとか好きな人が春を売っていたとかその程度です」 …俺なら自殺ものだな 「私もなかなか悩みました」 「まぁいいや とりあえず魔王の仕事ってなに?」 「それは俺が答えよう」 …だれ? 「ロイです あなたを斬りつけた男」 ああ…あの人か 「で、なぜお前が魔王様の仕事を説明するのか簡潔に話せ」 あんまり喧嘩腰になるな黒マジシャン ストレスではげるぞ 「私は黒魔道師のシンです 黒マジシャンなどという存在ではありません」 そうか、悪かったな 「…そろそろ話してもいいか」 軽く忘れてた 「お告げがあったんだよ」 「まさか神から…?」 「ああ、お前の力とか使い方とか教えてやれって言われてる」 「なぜお前なんぞに…」 「忘れたか? 俺の能力」 能力? 「我々魔族は特有の力があるのです 例えば私の読心術もその一つです」 なるほど なんとなくわかった それでこいつの能力は? 「お前の所だとテレパシーとでも言うのか 意思伝達だ」 シンとは対局だな 「それもあってこいつとはうまがあわないのです」 なるほどね
/237ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6732人が本棚に入れています
本棚に追加