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カカシが「え…?」と軽く目を見開いた。
間違いに気付いた時には一気に頭に血が上り、次には上りきったその血が一気に下がったようだった。
自分の失言をどう弁解したら良いやら、
「あっあの!会いたかった訳ではなくて‥ん?‥!い、いいえ!会いたかったんです!‥
あれ?ι‥ぁわわ‥あ、あの‥
こ‥こんばん‥わ‥ 」
恥ずかしさでもう消え入りたい気持ちで俯いてしまったイルカに、呆気にとられていたカカシが「ふ‥」と微笑した。
「こんばんは、イルカ先生。」
顔を上げられず買い物袋をギュッと握り締めたままのイルカに、柔らかな声でカカシが話し掛けてくる。
「今お帰りですか?察するに…夕飯は焼き魚‥ってとこですかね?」
にこりと微笑んで「当たり?」とイルカの買い物袋を指差す。
間近で微笑みかけられて落ち着きかけた鼓動が再び速くなる。
「あああ、あのっ!良かったらごごご一緒にいかがです?!」
またも勝手に口をついて出てしまった自分の言葉にイルカは今度こそ目眩を覚えた。
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